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WAttention

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世界の各国にて発行されているWAttentionという雑誌のフランス版にインテリアプランニングアワード2020で優秀賞を受賞した『蒲田の家』が紹介されました。
WAttentionは世界各国から訪れる外国人に日本の文化や食、建築等を紹介している雑誌で大変人気があるそうです。そんな雑誌に2ページにわたって紹介していただき光栄です。

大きな困難に直面しながらも周りの方々に励まされ、協力していただけたからこそインテリアプランニングアワード2020の優秀賞受賞や各メディアに掲載していただき多くに方々に蒲田の家を知っていただくことができうれしく思います。

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《和訳》 
古民家再生プロジェクト 北村さん(建築家、インテリアデザイナー)の仕事から 日本各地に残る「古民家」。 
これは名所旧跡として公的に保存され、数百年から1000年の時を超えるものとは異なり、 今も人の住まう一般住宅である。 
その中で古民家とされるものはそれぞれの地域の伝統的な建築様式で建てられ、古いもの は江戸時代あたりまでさかのぼる。とは言え、多くの古民家は100~150年程前に建てられ たものである。 
日本はご存知のように地震、台風などの自然災害が多く、その対応のために殆どの民家は 比較的短いサイクルで建て直されることが多い。 一般住宅は昔からの生活様式を受け継ぐものが多く、100年もさかのぼるとそこには数百 年を超える様式が再現され、現在の規格に基づいた住宅建築とはその姿は大きく異なる。 その古民家を、現代の耐震技術を用いながら再生する試みはここ20年ほどの間に随分増え てきた。 
これは規格住宅の無駄の無さが、逆に息詰まるような空間でしかなく、人の住まいとして は稚拙なものでしかない、ということに人々が気付き始めたからだと言える。 そうした人々のニーズに応えられる建築家、インテリアデザイナーが求められるようにな ったのは、単なる古民家の修復ではなく、そこに現代の技術を移植することで「快適な」 古民家での時間を実現させるためだと言える。 
今回お話を伺った北村氏は、「古民家再生」の第一人者である。古民家を活かした建築・デザインで数々の賞を受賞した理由には、伝統的に継続されてき た空間をモダンな技術との融合により申し分ない居住空間を実現させたからである。 彼の話からは、古民家に手を加える時の工夫、アイデア、そして空間に対する美意識の反 映が伺えた。 耐震性への工夫、更なる再生可能な構造補強、そして古民家本来の佇まいを基にした美し い空間構成。それでいながら現代的な快適さとのバランス。その空間に居ることが、既に 一つの物語であるかのような満ち足りた時間・・・それらが結集した北村氏のワークの数 々をここにご覧頂こう。 
「白壁と梁」というのはフランスの住空間においても重要な要素であるが、日本の古民家 も同様な構成を持っていることに驚かされるだろう。 そこには人間にとって快適な空間には共通する「普遍性」が存在することが顕れているのだ。 
もし、あなたがこれらの「再生された日本の古民家」に滞在する機会を得たなら、あなた は日本の空間の美、光と影を楽しみながら、どこか懐かしさを感じている自分を見出すこ とになるのかも知れない。

Text:Yoshiaki TAKAFUJI

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