KATAGAMI LAMP
今回は、先日のブログでお伝えさせていただいた型紙照明について紹介させていただきたいと思います。
まずはじめに型紙(カタガミ)について少し説明します。
型紙とは着物を染色する際に使用する文様が彫られている染め用の型のことを言います。
型紙に使用している和紙には柿渋を塗りこみ天日干しをして、燻製しているため水に強いと言われています。
その和紙を用いて型彫師が様々な文様を手間暇かけて彫ったものが型紙になります。
全国でも有名なのは伊勢型紙ですが、兵庫県では三木を中心とする播磨型紙が有名です。
播州三木は鍛冶と型紙の町と言われていましたが、型紙の産業は時代と共に衰退し、現在は鍛治・金物産業のみが受け継がれています。
今回紹介させていただく型紙照明はそんな歴史のある播磨型紙をアレンジして製作しました。
本来、着物の染めの用途にしか使われていなかった型紙を何か、違う形で馴染みやすく使っていけるモノとして見てもらえたら考え、2016年に型紙を使った照明を製作しました。
一枚一枚職人の手作業により彫られている型紙はどれも繊細で美しい作品ばかりです。
今回作品となった照明はアクリル板に型紙を貼り、土台に彫られている溝にはめ込む形になっているので、型紙を何枚かコレクションしておけば、気分やシーンで使いわけることができます。
前回紹介させていただいたなぐりキッチンと共にPARIS&DESIGN WEEK 2016 Japan design nowに出展させていただきました。
伝統や、手の込んだモノが好きなフランス人にとって型紙は
現地では日本から持ち込んだ型紙を使い、Tシャツなどへ染めるワークショップも行い大変話題になりました。
伝統を絶やさないためにTBJグループでは三木型紙の師範に技術を教わっています。
そこで教えていただいた
神戸や京都祇園の飲食店の店の表札にも使っていただいています。